宇宙全体を一様に満たしている放射のことをいう。
1965年に、アルノ・ぺンジアスと
ロバート・ウィルソンによって電波放射として発見された。
ビッグバン仮説によれば、宇宙初期は超高温であり、
放射は物質と平衡状態にある「黒体放射」であった。
その後の膨張によって温度が下がり、
ある時期(宇宙の晴れ上がり)に放射と物質の平衡がくずれた。
その時点の黒体放射は膨張にともなう赤方偏移によって波長がのび、
現在は放射強度のピークは電波領域にある。
この理論的に計算された放射の温度と、
観測された電波の温度(3K)が一致し、宇宙背景放射は
ビッグバン理論の有力な証拠となった。
その後観測された宇宙背景放射は、宇宙のどの方向でも均一であった。
ところが、銀河や銀河団といった宇宙の構造をつくるには、
初期にゆらぎがなければならない。1990年代になって、
探査衛星(COBE)が10万分の1程度というわずかな
温度のゆらぎを発見し、構造形成理論に大きな手がかりをあたえた。
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